知財トピックス
個人発明家からのアイデアの売り込みに・・・・
2014.08.05

私は企業で約10年間、商品開発を担当しておりましたが、当時、時々、電話や書面にて一般消費者からアイデアの売り込みがあったことを覚えています。中には、思わず笑ってしまうようなアイデアや非現実的なアイデアもあったと思います。
また、企業の商品開発担当者は日々必死でアイデアを生み出す努力を続けている中にあって、一般消費者から提案されたアイデアは、ご本人の評価はともかく、すでに検討済みのアイデアがほとんどであったように思います。そして、原価、設備投資、競合などの観点から企業として商品化するメリットがないなど、ビジネス視点での何かしらの理由で採用に至らなかったケースもあったと記憶しています。
なお、特許出願済みのアイデアは少数であったと思います。知財の専門家となった今から考えると、このようなアイデアの提案は、アイデアの帰属先の立証、新規性喪失、当該アイデアの権利保護などの観点で、好ましいやり方とは言えなかったと思います。
しかし、企業の商品開発担当者は、気が付かないうちに、その会社特有の事情、例えば、自社の研究開発力、製造設備、販売力等に縛られ、自由な発想ができなくなってしまう傾向にあることを自覚しておりましたから、かような縛りのない一般消費者のアイデア提案には、まずは真摯に耳を傾ける姿勢が大切と思って対応をしておりました(執筆:W)。
また、企業の商品開発担当者は日々必死でアイデアを生み出す努力を続けている中にあって、一般消費者から提案されたアイデアは、ご本人の評価はともかく、すでに検討済みのアイデアがほとんどであったように思います。そして、原価、設備投資、競合などの観点から企業として商品化するメリットがないなど、ビジネス視点での何かしらの理由で採用に至らなかったケースもあったと記憶しています。
なお、特許出願済みのアイデアは少数であったと思います。知財の専門家となった今から考えると、このようなアイデアの提案は、アイデアの帰属先の立証、新規性喪失、当該アイデアの権利保護などの観点で、好ましいやり方とは言えなかったと思います。
しかし、企業の商品開発担当者は、気が付かないうちに、その会社特有の事情、例えば、自社の研究開発力、製造設備、販売力等に縛られ、自由な発想ができなくなってしまう傾向にあることを自覚しておりましたから、かような縛りのない一般消費者のアイデア提案には、まずは真摯に耳を傾ける姿勢が大切と思って対応をしておりました(執筆:W)。