知財トピックス
知財の経済収支
2014.07.10

日本は貿易立国と言われ、長年、輸出が国の経済を支えてきました。しかし、ビジネスのグローバル化による海外企業とのコスト競争などを大きな背景として、生産拠点の海外移転が進み、貿易立国としての地位が危うくなってきています。一方、知的財産権の経済収支は、海外子会社からのライセンス収入などが伸びて、5月だけでも4810億円の高水準の黒字となったという(財務省発表)。なお、著作権については、PCソフトウエアの海外依存などにより5月は634億円の赤字だったとのこと。日本は今、「モノ」から「知力」で稼ぐ国への転換を迎えているのかもかもしれません。本社と海外子会社の関係にとどまらず、他社とのライセンス収入も伸ばしていければよいと思いますが(執筆:W)。