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知財トピックス

新興国の台頭がビジネスや知財を変化させている
2016.08.04
世界経済は新興国市場が益々その存在感を高めており、それにより商品開発や知財戦力が変化してきています。先進国は一口で言えば高付加価値競争市場と言えますが、新興国は省機能・低価格競争市場と言えます。技術開発の側面で見ると、先進国は新技術・差別化競争である一方、新興国市場は公知技術・販売力競争と言えます。

新興国の後発企業は、人件費が安いことなどをてこに、先ず、公知技術を寄せ集めて省機能低価格商品を投入することで、当面の知財リスクを回避しながら市場シェア・ブランド力・利益を獲得していき、その間には、将来の新興国市場の発展を睨みながら知財の蓄積や強化を徐々に図り、やがて到来する新技術・差別化競争に勝てる準備を進めています。例えば、テレビの分野は、従前、日本企業が商品や知財のシェアが高かったのですが、現在は、韓国を含む新興国の企業が高い商品シェアを獲得しており、いつの間にか特許出願件数も優勢な状況となっています。半導体の市場においても同様の構図と言えます。