Page top

BLOG

  • 代表BLOG
  • 東京BLOG
  • 名古屋BLOG
  • English
  • 中文
  • 한국어

知財DATA

WIPO2025年 国際出願統計から見る知財動向
2026.04.20
世界知的所有権機関(WIPO)は、2025年度の国際出願統計速報を公表した。
これによれば、PCT特許出願は275,900件(前年比0.7%増)と微増にとどまり、マドプロによる商標出願は64,150件(同1.5%減)と減少した。一方、ハーグ制度による国際意匠出願は10,344件(同9.4%増)と大きく増加している。

この結果から、国際的な知財活動は引き続き一定の水準を維持しているものの、法域ごとに異なる動向が見られる点が特徴的である。特許出願については、昨年に引き続き2年連続の微増となっており、全体としては成長がやや緩やかな局面にあるといえる。一方で、中国および韓国はそれぞれ前年比5.3%増、4.9%増と比較的高い伸びを示しており、特に韓国は28年連続で出願件数が増加している点が注目される。

また、意匠出願が大きく増加している点も見逃せない。ハーグ制度による出願件数は過去最高を更新し、5年連続で増加している。製品の差別化においてデザインの重要性が高まっていることに加え、比較的短期間で権利化が可能である点も背景にあると考えられる。

以上の動向から、国際出願においては、特許を中心としつつも、意匠を含めた多角的な知財戦略の重要性が高まっているといえる。各制度の特徴を踏まえ、事業戦略に応じた適切な権利取得手段を選択することが、今後の知財実務において一層重要になると考えられる。