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知財トピックス

特許の開放
2015.01.22
最近、トヨタ自動車が水素自動車関連の特許を他社に開放する旨の報道がなされました。そこで、「特許の開放」について考えてみました。

特許の開放、すなわち他社に自社の特許発明を自由に実施させることは、

1)当該技術の独占よりも「普及」を優先して市場を拡大する

2)自社特許技術を実施させて自社に有利な「技術標準」や法的ルールをつくる

などのニーズがある場合に行われると思います。今回の水素自動車の件も、ハイブリッド車に続く次世代の自動車分野の主導権争いにおいて、まさにこのようなニーズがあったからでしょう。

なお、「特許の開放」とは言っても、関連特許全部について完全開放する場合、開放しない特許を一部残して行う場合、有償と無償での実施許諾を分けて行う場合、などいろいろやり方があると思います。

いずれにしても、「特許の開放」は、「独占のイメージが強い特許」のユニークな使い方として注目されるところです。