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知財トピックス

シャープの登録商標「IGZO」が登録無効へ
2015.02.25
シャープは、液晶テレビなどに使用しているブランド「IGZO」に係る商標を23件程度(カタカナ、図形付含む)出願している様子。そのうちローマ字表記の「IGZO」(商標登録第5451821号)に無効審決が出され(無効2013-890052)、これに対して同社がその取消を求めたいた訴訟で、知財高裁は請求棄却の判断を示した。

本件商標登録無効審判の請求人は科学技術振興機構(JST)であるが、シャープはJSTから特許のライセンスを受けで液晶テレビの量産化に成功した背景があるという。特許のライセンサーであるJSTは、そのライセンシーであるシャープによる商標登録により、「研究者が自由に「IGZO」、即ち、インジウム (Indium) 、ガリウム (Gallium) 、亜鉛 (Zinc) 、酸素 (Oxide) から構成されるアモルファス半導体の略称を使えなくなる。」などの理由で、識別力なしを理由に無効審判を請求していた。

 特許でライセンス契約関係にある当事者による商標登録無効の争いという点で、注目できると思います。