化学・バイオ・材料・メディカル・機械・商標を専門分野に扱う国際特許事務所です。薫風国際特許事務所は、化学・バイオ・材料・メディカル・機械分野の特許、商標を専門として知的財産側面から提案します。

様々なビジネス分野がある中、特許権侵害事件が表面化しにくい分野があると思います。このような分野の特徴としては、競争相手ではあるが取引相手でもあるような関係が多くあること、あるいはビジネスの系列化が進んでいることなどが挙げられると思われます。例えば、食品業界やプラスチック成型品の分野などでは、最終製品で競争する相手が原材料の購入先でもあったりすることがあり、このような関係では特許権侵害の問題が表面化しにくくなると思います。相互依存の関係が無いか、あるいはそのような関係が薄い場合であって、特に、数少ない成長分野でシェア争いを競争する相手とは、特許権侵害の問題が表面化し、係争へと発展する傾向があると思われます。先ごろ和解に至ったノンアルコールビール特許を巡るビール2社の紛争もその例と言えるのではないかと思います。