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知財トピックス

英国のEU離脱による知的財産権への影響
2016.07.15
先日、英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めたことで、知的財産分野にも影響が及ぶ可能性があるという旨の記事が7月4日の日本経済新聞・朝刊に掲載されていました。

 特許権に関しては、現状の制度では欧州特許庁に出願して各国に登録する方法が多く用いられていますが、欧州特許庁はEUと別の組織であるため、これまで獲得した特許の効力に影響はありません。しかし一方で、欧州では2017年にもEU主要国で有効となる統一特許制度を開始する予定でしたが、英国のEU離脱により同制度の発効が遅れるのではないかと懸念されています。

また、商標権や意匠権は既にEUが統一制度を運営しているため、これまで獲得した英国での権利の効力はEU離脱の時点で消滅します。同じ商標や意匠の権利を英国で改めて獲得できないおそれもあるとのことですが、移行措置がとられる可能性があるため、今後の動向を見守っていく必要があります。